2017年12月のツイートより(抜粋)

2017年12月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。
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2017年12月1日(金)

うちのクリニックには「1回のみ相談」という仕組みがあるのだが
来られた時と帰られる時の表情の違いに驚かされる、と歴代の受付から
言われてきた。
すっきりした、あたたかい、勇気のある表情。
50分間で獲得する価値があるものだが、本来はご本人が持っていたもの。
もやもやしながら生きていくとしても、大きな軌道が見えているの
そうでないのとでは大きな違いがありますよね。
そして、大切なのはプロセスであって、「今日すべて解決する!」などと
いうことはないということです。

新しい国保保険証が来たが、臓器提供シールがすぐにはがれてしまって、
プライバシー丸出し。でも再発行のために区役所まで行く暇もなく
しかたなく、剥がしやすそうなノリで貼ってみた。
私と同じ被害が港区であったとすると、税金を使っておそらくどこかに
委託したであろう区はどうするのだろう?

私の名刺の表面は、元衆議院議員 医学博士 水島広子 としか
書いておらず、連絡先や所属団体などは全部裏面に記載されている
今日インフルエンザワクチンを打ってくれた同級生からは
「水島、もっと医者らしい名刺にしたほうがいいよ」ととても
おもしろい助言をもらった。まあ言う通りにはしないけど

アドバイスは嫌いですが、私の名刺についての今日の同級生の意見
みたいに、あまりに自分の思考と次元が違っていると、
「ほう、君はそんなところにこだわるんだねえ」と、おもしろさと
友情が余裕をもって感じられます。
要は、悩んでいないところなら刺さらないんだろうな。
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2017年12月2日(土)

辛い症状に苦しむ若い患者さんが「水島先生に出会えたのは幸せだった。
でも出会ってしまったから死ねなくなってしまった」と毎回一度は
毒づくのがかわいい。

私ももともと短気なので、プロセスの重要性を見つけるまで
結構長い時間がかかりました。患者さんに対しては新米の頃から
ごく普通にできていたのですけどね。

私は「何をボランティアでするか」を自分で決めています。
専門知識を得たり維持したりするのは当然かなりの金額を要します
その中で、「この分野をボランティアでやりたい」と思うのは私次第です
。時々「ボランティアで講演してください」とか来るけれども、
よほどのことがない限り断っています。

今夜は、深夜便で帰国する在米友人と、羽田の国際ターミナルで娘
一緒におしゃべりして楽しかったです。
20時半待ち合わせ、という尋常でない会い方でしたが、
本当に楽しかったです。成田でも行ったか?と言うと疑問ですが。

しかし人間の縁はおもしろい。私は2005年の夏に、マンスフィールド財団の
招へいでアメリカに行った。
その時の同時通訳者が田村さん(もちろん在米中のワシントン・ポストの取材は
自分の英語だけでやりましたが)で、議員でなくなった直後に米国に住みたいと
言ったら紹介してくれたのが今日会った彼女。

私は米国に行ったとき、とりあえずアパートを借り、中古車を買い
子どもを学校と保育園に入れ、とやった後に、紹介された人(今日会った友人)に
連絡したら、「そういうことを私が手伝うはずだったのに、全部自分で
やっちゃったんですね」と。でも本当に善良な人なので友達づきあいを続けています。
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2017年12月3日(日)
2月18日の「気分変調性障害×AH」のワークショップ、すでに定員を
超えてキャンセル待ちをたくさんいただいております。初めての企画なので
現時点では確約できませんが、私が納得できる内容になるのであれば、
できるだけ頻繁にしたいと思います。

先ほど書きましたが、私にとって「納得」はとても重要です。
納得できないときはしつこく尋ねるか、距離をおきます。
「親に言われたから」「上司に言われたから」では、
うまく軌道に乗れればラッキー、そうでなければ被害者意識が募るばかりです。
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2017年12月4日(月)
今日は栃木出張。通いなれた東北新幹線です。
「冬の栃木=極限の寒さが怖い」という私ですが、議員をやめてからは
コートを着られるようになったので全然大丈夫でした。
議員時代は「議員たるもの、コートなんかでぬくぬくしているな」でしたから
スーツで早朝の街頭演説していましたよ。

iCloud関連で、息子が私に問題解決を求めてきた!
子離れで必死の我慢中の私にとっては、超ラッキーです。
問題また起これ(笑・今日のはちゃんと解決しましたよ)。

あ! 今日大事件が起こったんです。一般書店で、
(出版社の根回しもなく)「それでいい。」が、平積みの縦版?
みたいな立派な扱いをされていたんです。
東京都駅構内の書店です。感激しました!!

やっぱり患者さんを診ていると、「病気になるまで自分の力で
頑張った」強い人だと思う。そういう患者さんが、
「すべては自分が悪い」とか「自分は努力が足りない」などと
言っているのを見ると切ない。
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2017年12月5日(火)

この頃の変化。応援している業者のため、また、時には
自分のためにお金を使うことは悪いことではない。
私は小さい頃母から「兄がお金を使いすぎるから節約してね」と
言われて育った。
今もシングルインカム、十代の子2人、AHへの持ち出しで
経済的に楽ではないが、ちょっと自分を大切にしようと思えた。

よく「お嬢様育ち」とか言われるけど、父が深刻な病気で
働けなかったこともあり、全然違います。お小遣いは、
小学校1年生ならひと月10円、二年生なら20円。
おもちゃは全部近所の人からのもらいもの(リカちゃん人形ですら!)
こんな境遇に置かれれば、多少「ずる」はしないと生きていけませんでした。
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2017年12月6日(水)

伊藤詩織さんの手記『Black Box』をやっと読んだ。
私は自分自身が週刊誌に事実無根のことを書かれた経験を持つため
本人の言葉を聞いてからでないと何もコメントできない。
この本を読んで、伊藤詩織さんが起こそうとしている変化を
心から応援したいと思う。

1月に刊行予定の2冊の本、どういうわけか再校の締め切りが同じ11日。
しかも私は9日から東京を離れるからその前に発送しなければ。
とりあえず今日1冊片付けたけれど、もう1冊はいつやるんだろう
と言っている間にやればいいんですよね。
ちょっと言ってみたかっただけです(笑)。

「それでいい。」を読んでくれた思春期の患者さんが
「内容はいつもの水島先生だけど、先生はもっと目力があるよ。
貂々さんにそう言っといてよ」と。貂々さんに伝えたら
「はい、目力あります。最初怖かったです」
ついでに担当編集者さんが「私も怖かったです」…って、
なんで急に「怖かった」告白が?

地元の美容院で、ついに元衆議院議員だった過去がバレた
(精神科医ということは知られていた)。テレビで見て知ったそうな。
でもこれで私はだいぶ楽になって、「だから出してもらう雑誌は
ファッション誌とかじゃなくてオヤジ系の文春とかにしてくださいね」
「ラジャー」みたいな感じ。
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2017年12月8日(金)
ふう。1月刊行の2冊の本の再校が月曜期限で見事に重なり、
私は土~月が出張で校正作業がほとんど不可能。というわけで
頑張ってやり遂げました。ちょっと毛色の違う2冊です。

いろいろなトラブルがあった年だったけれども、2冊の本の
追い込みまでできるところに回復したのが素直にうれしいです。
次々と出版企画はあるので、かつてみたいな「月刊水島」目指して
(まあ、年を取ったので隔月水島くらいで)復活する予定です。
執筆は、常に深いところを探る作業。楽しみです。

「女子力」という言葉になんとなく不快を感じている方は、
1月4日まで待ってくださいね! 本の刊行日です。朝日新聞出版、
「女に生まれてよかった。と心から思える本」です。
さっきのリンクの画像よりも、実際の装丁の方がずーーっとおしゃ
れです! お楽しみに。
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2017年12月12日(火)

昨日、麻布十番の一橋の交差点の信号をダッシュで渡ろうとしたら
大きな荷物を担いでいたことと、すべりの悪いブーツを履いていたことが
原因と思われる見事な転倒をし、
ほとんど顔から地面に突っ込んだ感じだった(笑)。
またしても衆人環視の下で転んで恥ずかしかった。今週お会いする方は眼帯姿です。

前には赤羽橋の人通りの多い交差点でランニング中に転倒し、
これまた恥ずかしい思いを。これらの転倒から学んだことは、
早く走っているときほど足元に気をつけるべき、という極めてシンプルなことでした。
何かにつまずいたとき、遅いスピードなら足の力で持ちこたえますものね。

ツイッターって、文字数が少ない分、「ランプの傘」を書く余裕もなくて
温かい本質が伝わる感じがします。
もちろんいわゆる「リア充」系とかヘイト系は、同じ文字数を「ランプの傘」のみに
費やすわけですが、限られたものをどう使うか、という点ではすごく示唆に富むみたいな。
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2017年12月13日(水)
皆さま温かいコメントありがとうございます。診療日の今日は
、右目眼帯+いつものマスク+白衣着用で、左目が見えなければ私と認識することも
できない、白で覆われた状態です。
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2017年12月15(金)

新連載です。2018年1月18日(木)全国発売のPHP3月増刊号から、
新連載「50代からの人間関係」を始めます。
私自身、3月には50歳。書きながら学びたいと思っています。
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2017年12月19日(火)

事務局のトラブルにより7月以降停止していた対人関係療法研究会
(有資格者向け)が12月24日のワークショップから再開する。
全国の治療者が持ち寄る症例を丁寧に検討する作業はとても楽しみ
今回は私一人でも、と事務局をやってきたが、人材も育ちつつある
今後の普及のためにも、頑張ります。

たまたま今日「寛容」についての原稿を書いたが、「正しさ」を
主張し合う社会に「寛容」はあり得ない。それぞれの人にとっての
「正しさ」は違う。
愛情豊かで経済的に恵まれた親に育てられた人と、ひどい虐待を
受けて育った人とでは、「親を大切に」の意味合いが全く違うように。

今回のトラブルで私が改めて事務局入りしたことによるプラスは、
全国展開について現実的に考えるようになったこと。すでに
いろいろと力強い情報をいただいており、対人関係療法の普及への力となっている。
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2017年12月21日(木)

私の「ぐれ」は精神科医として働き始めるまで(医師免許取得後、
1年間海外放浪していましたのでその後)、そして私の教師不信は
娘が小1になるまで、解消されませんでした…。
そんな私に希望を与えてくれた、娘の小1担任の先生には心から感謝しています。
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2017年12月22日(金)

今日は日本うつ病学会の理事会だった。7月は思わぬトラブルのた
2時間半も遅刻したが、今日はフル出席できた。
常にユーザーのことを考え、精神医学の進歩に貢献に努め、
多職種連携を重視する、この真面目な学会がとても好きだ。
理事の方が一般会員より会費も高くすごいボランティアだが。

AHは自分の心の平和の選択だけを目標とするものだが、特に対人援助に
慣れている人などは、ついつい相手を変えようとする(=怖れ)。
ファシリテーターのクオリティー・コントロールとしてこの点を
ずっと悩んできたが、オランダAHの代表Elsとメールでやりとりして、
自分の立ち位置が決まった。
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2017年12月24日(日)

今日は有資格者向け対人関係療法研究会の症例検討の日だった。
約半年ぶりの研究会、ちゃんと開けるだろうかと思っていたが、
会場設営陣と共に朝会場に行くと、すでに有志の先生方によって
会場設営が終わっていた。映画の一シーンを見ているみたいで感激
朝早くからありがとうございました。

今日の研究会でも感じたが、年を取るにつれて身の回りが
「好きな人」ばかりになってきた。
チヤホヤしてくれるという意味ではなく、人間としてとても
優しい人たちということ。
これは、年を取るにつれて自分の価値観に正直になってきたと
いうことでもあるんだろうな。無駄な努力をやめて。

これで思い出したこと。私は衆院議員時代に厚生労働省の人との
打ち合わせの中で「医者の中にもいろいろいるから」というような発言をした。
その後エレベーターの中で「水島先生、医者なのに医者不信って
あるんだね」と厚労省のお役人さんたちが無邪気に話していたのを
私の秘書が目撃したそう。うーん。
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2017年12月25日(月)

子どもを育てるということは、「待つ」ことを学ぶということでも
あるのですね。
精神科医としては日常的にやっていることですが、近い関係におい
「待つ」ことはまた格別な感じがします。
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2017年12月26日(日)

『「他人の目」が気になる人へ』のkindle版がリリースされました。

http://amzn.asia/i9PRSFq
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2017年12月27日(月)

うちのクリニックは今日が仕事納め。週1回の診療が必要な人がいるので、
スタッフと話し合い、1月4日から診療を始める。
そういう思いやりを示してくれるスタッフに感謝。

私は慶應の医学部新聞の編集者をやっていて、時々人に執筆依頼をする。
今日は、医学部の同級生で、ものすごく仲がよかったけれど
すっかりご無沙汰の人に依頼したら、「水島からの直のお願いだったら
断れないですね」と温かいメッセージと共に引き受けてくれた。ぽかぽか。
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2017年12月28日(木)

私には、歯の「エナメル質形成不全症」という先天異常があって、
歯並びはよいのだけれど(矯正歴なし)、時々エナメル質がポロっと欠ける。
昨夜は上の真ん中の二本の間が欠けて、2ミリほどの空間ができて
ちょっと間抜けな顔。
笑ってもいいけど、そういう事情だということは知っておいてくださいね。

食事中に、息子(高1)の箸が欠けたので、「あ、かかの歯と同じ
見て見て」と言ったら、かつてだったら喜んだ彼が「食事中に口の中の話
なんて汚いよ」と冷たい態度。
親が教えなくてもマナーって身につくんですね。寂しいけれど満足
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2017年12月29日(水)

モラハラの原稿に取り組み始めました。高い目標は、「お正月休みのうちに」。
低い目標は「1月中に」。と思ったけれど、ここから確定申告まで税務の
作業をたくさんしなければならないので、現実的な目標は「2月中に」かな。

1月に新刊2冊(1冊は1月4日発売!)、3月には「毒親」の本、と刊行します。

2月18日に、「自分は気分変調性障害では?」と思う方向けのワークショップを
開きます。「自分はダメ人間だ」「今はほめられてもいつか招待がばれて失望される」
「自分のネガティブさが嫌」という方はご検討ください。 詳細は
http://bit.ly/2Ak0YyK

不思議なのが、「気分変調性障害を診てくれる医者がいない」とい
相談なのです。確かに摂食障害やトラウマは特別な能力が必要だと思いますが、
なんでうつ病圏の病気が診られないのだろう?
かつての「神経症性うつ病」とかいう分類を信じて、人格の問題だと考えているのかしら?
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2017年12月30日(土)

私の子どもとは思えないきちんとした息子が、部屋の大掃除を始めた。
それは大変結構なことだけれど、私から借りたままのものとか、
彼にはいらないけれども私が拾いそうなものをドッと持ってくるので、
私の部屋はプチ混乱。