国会報告 その3(2000.7.24発行)

国会報告(7/16~7/22)

■7月16日(日)
 朝8時半から、労働組合のスポーツ大会に出席。
始球式でソフトボールを投げる。
 その後、挨拶回り。
 12時半から、うつのみや「地球村」の講演に出席。
高木善之氏による、日本のゴミ行政の話を聞く。
もっと聞きたかったが、中座して、14時からの秘書公募面接へ。
ジャーナリストの下村満子さん(選挙時に私を推薦してくれたWIN WINの副代表)も審査員の一人として参加してくださり、17時すぎまで面接審査をする。
審査の結果、3名を秘書候補者として内定することが決まった。

今回の秘書公募には、2~3名の採用枠のところ、100名の方から応募をいただいた。
書類選考を通過された21名の方が面接審査に来てくださった。
100名の方は全て、本当に熱心に日本のことを考えられての応募で、大変心強く感じた。
全員を採用するというわけにはいかないが、より良い社会の実現に向けて、ぜひ共に頑張っていきたいと思う皆さんだった。
このつながりを絶やさないようにする会合を企画することなどを選考委員会で話し合った。

■7月17日(月)
8時より、恒例のマンデーレポート。
まだ街宣車がないため、相変わらず簗瀬参議院議員に居候状態。

昨日の面接で選ばれた秘書見習いの方が一人来てくださったので、早速「研修」に入っていただく。
今回の公募で採用された方は全て、3カ月間の「研修」を経て正式に秘書として採用されることになる。

終日挨拶回り。

■7月18日(火)
7時32分の新幹線で東京へ。

9時から、国連婦人2000年推進議員連盟の総会および「女性2000年会議」報告のヒアリング。
日本代表団主席代表 岩男壽美子男女共同参画審議会長から報告があり、補足説明が外務省と総理府の方からあった。
女性・女児への暴力、グローバリゼーションに伴う経済格差の広がり、特に女性の貧困化、HIVの広がり、家庭内の無償労働に対する評価、などが問題点として話し合われたとのこと。
女性・女児への暴力については、人権問題であるという認識が全世界的に共有されてきたとのことだった。
男女共同参画の問題は、宗教や伝統などによって強硬に反対するアフリカの国々などもあり、やっとの思いで「北京宣言及び行動綱領実施のための更なる行動とイニシアティブに関する文書」を採択したという。
私も、家庭内の無償労働の評価について質問。

10時10分、ずっと広報関係のデザインを手がけていただいているO氏と面会。
後援会報の打ち合わせなど。

11時 男女共同参画調査会会議。
今までの活動報告などが行われた。
私も、この調査会には全面的に参加することになっている。
単なる活動報告の会議に終わりそうだったが、終盤になって、。
「民主党の幹部男性たちには本当に男女共同参画を推進しようという意識があるのか」「党内でも意見がまとまらないでどうするのか」。
というような意見が続出し(私も発言した)、やや紛糾。
江田五月参議院議員が、。
「どうしても嫌だという議員がいても、党議拘束をかけたり民主党としての決定をするから大丈夫だ」。
と言ってくれたため、収束した。
男女共同参画調査会のメンバーは、民主党の各委員会に男女共同参画の精神を広めていく役割を担うということを再確認。

12時すぎに昼食。

13時 フジテレビ取材。
私が「子どもを有害情報から守る法律」を作ろうとしていることを小耳に挟んだという。
どんな内容なのか様子を聞きに来たらしい。

14時 オーストラリアの外交官の方が表敬訪問。
日本の政治の現状や未来への展望などを話し合う。

14時半 少年法改悪に反対している弁護士の方が来訪。
精神科医時代にも一度お会いしたことがある方である。
少年法についての私の考え方を説明。
加害者対策も被害者対策もあまりにも手抜きであるのが日本の現状であること。
その結果、加害者の更正システムも機能していないし、また、被害者の心の傷へのケアもできていない。
更正システムが機能していないということは、次なる犯罪の防止にもつながっていないということなどを伝える。
少年法というと、すぐに年齢の問題や厳罰化の話になるが、こういう根本的なシステムの話を避けている限り、何も改善しない。
厳罰化しても、追いつめられた加害者はより凶悪な犯罪を犯すだけだと思う。
加害者 対 被害者 という構図にすり替えることなく、どちらも社会の被害者であるという構造を把握しなければ議論は不毛となるばかりだと思う。
少年犯罪対策の先進国の例を広く国民に紹介すべきではないかと意見を述べた。

16時半の新幹線で宇都宮へ。

18時から、宇都宮地区労の「2000年沖縄連帯・平和行進参加報告会」に出席。
深刻な基地問題を抱えている沖縄での平和行進に参加した方たちの熱い報告会。
私も挨拶の中で「軍隊は女性を守るか」という新聞報道を例に挙げ、軍隊周辺での性暴力などの話をした。
随行していた秘書見習いRさんは「みんな真面目で感動した」という。

■7月19日(水)
10時半 国道121号瑞穂野バイパス開通式に出席。

今日から、もう一人の秘書候補者Mさんが働いてくれている。

13時 下野新聞取材。

14時より挨拶回り。

17時45分よりNTT労組の納涼祭。

19時より、ボランティアのエイサクさんの送別会。
神奈川県民の彼は、選挙の応援のために、12月から宇都宮に住み着いて働いてくれていた。
明日、神奈川に帰ることになった。
人手もお金もない選挙だったため、ボランティアの方たちには本当に助けられた。
改めて感謝したい。

21時、お通夜1件。

■7月20日(木)
午前中、もう一人の秘書内定者Sさんと面談。
今回採用した3名のうち唯一の男性。
会社がまだ退職できないため、10月頃からの仕事になりそうである。

午後、会合に出席した後、二荒山前と江曽島で街頭演説。
多くの方から街頭カンパをいただいた。
その後、事務所で作業。

■7月21日(金)
地元で挨拶回り。
道中、常任委員会が厚生委員会、特別委員会が青少年特別委員会に決まったとの連絡が入る。
常任委員会の第一希望は文教委員会で出しておいたのだが、私がやりたいことは青少年特別委員会の方が扱いやすいとのこと。
厚生行政でもやりたいことはたくさんあるので、納得した。

18時から、民主党栃木県連の幹事会。
選挙の総括や今後の活動方針など。
民主党の代表選挙も議題の一つ。
無投票当選になりそうなムードとのことだが、一般のサポーターも投票できるシステムにしたこともあるし、やはり民主党らしく複数の候補者に政策論争をしてもらいたい。
と発言したら簗瀬参議院議員に「あなたも総理大臣になりたいんだったら立候補する?」と言われてしまった。

■7月22日
11時、栃木県難病団体連絡協議会にて挨拶。

13時半より、当選報告会およびボランティア・市民会議(今後、水島広子ネットワーク会議と改称)を開催。
お忙しい中、多くの方が集まってくださり、活発なご意見をくださった。
当初13時からと発表していたため、ご迷惑をおかけした皆さま、本当に申し訳ございませんでした。

★今日の一言メモ
国会報告の読者の方から、次のようなご質問をいただきました。

Q.「クオータ制」とは、どういったものなのでしょうか?その制度によって女性議員にどのような利点があるのか教えて下さい。

A.クオータ制とは、「片方の性が一定割合を下回らない」という制度です。
例えば、その一定割合を25%と決めれば、男性議員・女性議員のどちらも、25%を下回らないようになります。
比例区の名簿を、男女男女あるいは女男女男という順番にすることも一般的な方法です。
クオータ制が導入されれば、女性国会議員の数が明らかに増えるというメリットがあります。
実際に、ノルウェーなどの国では、クオータ制が義務づけられてから明らかに政治の質が向上しています。